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オフィス緑化で得られる効果やメリット!緑化の導入手順や事例を紹介

投稿日|2024年1月5日 (更新日:2025年9月17日)

 近頃、オフィスに観葉植物などの緑を取り入れる「オフィス緑化」が進んでいます。オフィスは、仕事をするために従業員が1日の大半を過ごす場所です。オフィスに緑を少し取り入れるだけでもおしゃれな空間に変わり、働く人々の気分や雰囲気にも良い影響を与えます。オフィス緑化には、従業員のストレス緩和や癒し効果、社内コミュニケーションの活性化など沢山のメリットがあると言われています。この記事では、オフィス緑化を取り入れた場合のメリットや導入ステップを詳しく解説します。

オフィス緑化とは?

オフィス 観葉植物

 

 オフィス緑化とは、オフィスに観葉植物や生け花などの自然を取り入れて、緑豊かなオフィス空間を造ることをいいます。植物は、企業にとってさまざまな効果が期待できるため、働く環境を改善して従業員のウェルビーイングを高めることにも繋がります。また、従業員のワーカーパフォーマンスを高めるための取り組みの一環としてもオフィス緑化は有効です。

▶オフィス緑化の概要

 

 オフィスに植物などの緑豊かな自然があると、なんとなく気分が良くなったり、緑が目に入るだけでリラックス効果を得られるような経験はないでしょうか。このようにオフィス緑化が人間に与える良い影響は研究でも証明されており、「グリーンアメニティ」という言葉で定義されています。

 オフィス緑化は、健康経営との結びつきの高さでも知られています。健康経営とは、アメリカの臨床心理学者が提唱したものであり、これまで別物として考えられていた経営管理と健康管理を統合し、従業員の健康について経営的な視点で考えることをいいます。この健康経営を進めるひとつの重要な手段として、オフィス緑化によるさまざまな効果が期待されているのです。

▶健康経営だけでなくウェルネスオフィスが関係している?

 

 オフィス緑化は、健康経営だけではなく、ウェルネスオフィスとも関連しています。ウェルネスオフィスとは、建物の設備やIT技術を利用して従業員が心身共に健康で過ごせる環境を設計・建築することをいいます。

 快適なオフィスは、従業員の活力向上や生産性の向上が期待できます。結果として組織の活性化に繋げて、業績の向上効果が期待できると考えられています。また、ウェルネスオフィスを進めることで、企業の社会的責任活動(CSR)の一環として外部へアピールできるため、企業のブランディング力向上も見込めます。

 このように昨今、健康経営やウェルネスオフィスが期待されている背景には、運動の機会減少による肥満や、長時間のデスクワークによる体調不良、在宅勤務による活気の低下などが関係しています。また、健康経営やウェルネスオフィスはSDGs目標にも直結する重要な課題であるため、日本国内だけでなく世界規模で注目されているのです。

オフィス緑化のメリット

 ここまでの解説で、オフィス緑化が重要である理由がご理解いただけましたでしょうか。次に、オフィス緑化を進めることでどのようなメリットが期待できるのか詳しく見ていきましょう。

▶① ストレス軽減、メンタルヘルス向上

 

 オフィス緑化には、従業員のストレス軽減やメンタルヘルス向上を期待できます。植物が人間の視界に入ると、精神の安定に繋がる「α波」と呼ばれる電気的信号が増えると言われています。精神が安定することで心拍数を整え、筋肉の緊張状態を緩和させる効果を期待できます。

 リラックスできる環境で仕事に向き合うことで、従業員が余計なストレスを感じることなくのびのびとしたオフィスで仕事ができるようになるため、作業効率の向上にも良い影響を与えます。こうした働きやすい環境は従業員の幸福感を高めることにも繋がるため、免疫力の向上や血圧の安定効果も期待できることが研究でわかっています。

▶② 目の疲労回復

 

 オフィス緑化には、目の疲労回復効果も期待できます。事務職など内勤の場合、長時間のデスクワークで目の不調を訴える人も少なくありません。眼精疲労が続けば、頭・首・肩などの不調を引き起こすことになり、結果的に従業員のストレスへと繋がってしまいます。

 植物はオフィスに置いておくだけで水蒸気を放出してくれるため、ドライアイの軽減効果も期待できると言われています。そのため、オフィス緑化を進める場合には、フェイクグリーンよりも本物の植物を置く方がより効果を実感できます。

▶③ オフィス内のコミュニケーション活性化

 

 オフィス緑化には、社内のコミュニケーションを活性化する作用も期待できます。オフィス緑化によってリラックスできる空間は従業員同士の会話が生まれやすく、苛立ちや不安をかき消してくれる効果があります。オフィスでは人間関係が良好であることが、ビジネスを円滑に進める上でも、従業員が健康で元気に働き続ける上でも重要です。

 オフィス緑化による植物の効果によって、お互いにストレスを感じることなくリラックスした空間で仕事ができれば、良好な人間関係を築きやすくなります。コミュニケーションが潤沢だと、社内の雰囲気も変わり明るい空間が生まれます。

▶④ 生産性や創造性の向上

 

 植物によって緑があふれるオフィスでは、従業員の集中力や生産性が向上すると言われてます。植物が人間に与えるα波には、記憶力の向上、ひらめき力や創造力の向上を助ける働きがあります。

 植物との距離が近いほど効果を期待できるため、オフィスが広い場合や従業員が多い場合には、配置を考慮してあらゆる場所に植物を置くとより効果的です。従業員一人一人のデスクに、自分の好きな植物を飾るよう提案をして、企業全体でオフィス緑化を進めることが理想的です。

▶⑤ 企業ブランディングの向上

 

 企業がオフィス緑化を進めることで、SDGs目標達成への社会貢献や、従業員が働きやすい環境設計への配慮を積極的に行っているというブランディング力の向上にも繋がります。オフィス緑化は、地球温暖化対策や生物多様性保全といった環境問題への配慮を行っているというポジティブな印象を、オフィスで働く従業員や取引先、採用活動の場で印象付けることができます。

 特に若年層は環境改善の意識が高いため、緑豊かな自然との共存を考慮している企業は求職者からの評判も良いでしょう。世界規模で環境保全や持続可能性への配慮が進められている現代において、オフィス緑化は企業ブランディングを高める重要なひとつの要素といえます。

▶⑥ 環境負荷の軽減

 

 オフィス緑化は、環境負荷軽減の観点からも大きな役割を果たします。植物は二酸化炭素を吸収して酸素を生成するため、緑化を進めることによって、オフィス内の二酸化炭素濃度を下げたり、空気清浄機に頼らず自然の力によって快適なオフィス環境を維持する効果が期待できます。

 さらに、特定の種類の植物は、有害物質を吸収する効果があります。例えば、ベンゼンやホルムアルデヒドといった化学物質を取り除くことで、オフィス内の空気をクリーンに保つことができます。オフィス緑化によって植物がもたらすメリットは、社員の健康を守るだけでなく、企業の社会的責任活動(CSR)を果たすことにも繋がります。

オフィス緑化のデメリット

 次に、オフィス緑化を進めることで生まれるデメリットについてみていきましょう。

▶① 植物を管理する手間

 

 オフィス緑化を進める上で必ず発生する課題は、植物を誰がどのように管理していくのかという点です。植物は定期的な水やりや剪定が不可欠ですので、植物管理の担当者を決める、もしくは交代制でオフィス緑化を維持していく必要があります。

 オフィス内に植物を置きすぎると、その分管理の時間や手間が増えてしまうため、従業員が無理なく管理できる範囲で緑化を進めると良いでしょう。手の届きにくい場所へグリーンを配置する場合は、本物の植物にこだわらず、適度にフェイクグリーンを取り入れてみることもおすすめです。

▶② オフィス緑化を進めるコスト

 

 オフィス緑化を進めるためには、植物やフェイクグリーンの購入、オフィスの内装変更、剪定の外部発注といったさまざまなコストが発生します。オフィス緑化を進める範囲が広ければ広いほど、コストもかさんでしまうデメリットがあります。

 大きな鉢植えの植物や珍しい植物などは費用も高く、ひとつあたり数十万円ほど費用がかかる場合もあります。オフィス緑化を進める前には、予算をある程度決めておく、外部へ緑化や剪定を依頼する場合には事前に見積もりを取っておくといった事前準備が重要です。

▶③ オフィスの動線を考慮

 

 テーブルに植物を植え込むタイプのオフィス家具を導入する場合や、植物をパーテーション代わりにオフィス内へ配置する場合などは、オフィス全体のレイアウトを大幅に変更する必要があります。

 このように大規模なオフィス緑化を行う場合には、従業員が働きやすい動線を維持したまま緑化を進めなくてはいけません。オフィス緑化によって無駄な動線やストレスが発生しないよう十分に考慮しながら緑化を進めていきましょう。

オフィス緑化の効果を最大化させるポイント

オフィスグリーン

 

 オフィス緑化を成功させるうえで覚えておきたいポイントを紹介します。せっかくオフィスに緑を取り入れるのであれば、ポイントを押さえてよりオフィス緑化による効果を最大限に得られるよう工夫しましょう。

▶緑視率を意識する

 

 オフィス緑化を進めるうえでは、緑視率にも意識を向けるようにしましょう。緑視率とは、私たちの視野を占めている緑の割合のことをいいます。一般的には13%前後の緑視率が最適だと言われています。25%を超えてくると、緑がやや多く感じるようになります。緑視率は多すぎても圧迫感が出てしまい、目に入るグリーンがうっとおしく感じてしまいます。

 たとえば、オフィスのエントランスには大きめの植物を配置して従業員のデスク上には小さな植物をポイントごとに配置するといったように、どこにどのようなグリーンを置くべきか適切な緑視率を意識してレイアウトを考えるようにしましょう。

▶オフィスの雰囲気に合う植物を選ぶ

 

 オフィス緑化では、オフィス内の雰囲気や企業イメージに合う植物を選ぶようにしてください。観葉植物にもさまざまな種類や特性があり、日光にあたったほうが育つ植物もあれば、日光には弱く日陰が適している植物もあります。

 また、オフィスの雰囲気や広さによって、植物のサイズや設置個数を検討する必要があります。どのような植物を選ぶべきか、従業員の意見も取り入れながら検討しましょう。

▶手入れがしやすい植物を選ぶ

 

 オフィス緑化に導入する植物は、毎日の手入れがしやすいものを選ぶことが大切です。植物の種類によっては、季節の変化や触るだけでも葉が落ちてしまうものもあります。このような場合、こまめに掃除をしておかないと、人が通るだけでも散らかってしまいます。また、水やりの頻度も植物によってさまざまであり、毎日朝夕2回の水やりが必要な植物もあれば、3日に1回程度の水やりで済む植物もあります。

 水のあげ忘れが原因で枯れてしまう植物の場合、水をあげるタイミングや大型連休で従業員が不在になる期間などの管理方法も考えておかなくてはいけません。

▶従業員のウェルネス向上を最終目標にする

 

 オフィス緑化を進める上では、なぜ緑化を進めるのかという目的も明確にしておく必要があります。従業員の心身が健康で過ごせるようなオフィス作りを行うことが、オフィス緑化の本来の目的です。

 オフィスにただ植物を置けば良いということではなく、従業員のウェルネス向上のためにはどうしたらいいかということを念頭に置く必要があります。植物の管理に時間や労力を取られてしまいストレスが増えるようなことがないよう、社内でしっかりと相談考慮をした上で決定しましょう。

オフィス緑化の具体的な導入ステップ

 実際にオフィス緑化を進める際の具体的な導入ステップについて紹介します。

▶① 予算や担当者を決定する

 

 予算は、設置面積や数、種類、メンテナンスの有無など、イニシャルコストとランニングコストのように、トータル的に考えていく必要があります。植物にあげる水や肥料はランニングコストになるため、どのくらいの費用をかけるべきかよく検討するようにしましょう。ランニングコストを抑えたい場合は、フェイクグリーンを使うことで、コストを抑えおしゃれなオフィスに仕上げることができます。

 また、担当者を決めてメインで進めていく人を考えておくことで対応がスムーズに進みます。業務量や社員数、オフィス規模などの事情によっては、オフィス緑化を外部委託する手段もあります。オフィス緑化は、主に従業員のために行うプロジェクトですので、担当する従業員に大きな負担がかからないよう外部委託も視野に入れて進めていきましょう。

▶② 植物やオフィスレイアウトを決定する

 

 オフィス緑化に導入する植物は、企業の雰囲気に合っているか、サイズや費用はどうか、水やりや剪定の方法はどうかといった複数の視点で考慮しましょう。広いオフィスであれば、導入する植物の数や手入れ方法によって今後の管理に発生するコストや労力も大きく変わるため、植物の選定は慎重に行わなくてはいけません。

 また、緑化を導入する場合のオフィスレイアウトを複数パターン考えてみると良いでしょう。従業員が働きやすい動線、緑視率を考慮した植物配置、日当たりなど植物の特性に合わせた配置を考えながらレイアウトを作る必要があります。エントランスへの植物配置など、来訪者に良い印象を与えるための工夫も忘れず行いましょう。

▶③ 管理ルールを決めて周知する

 

 本物の植物であれば、水やりや剪定、落ちた枯れ葉の掃除といった定期作業が必要となります。フェイクグリーンであれば、ほこり掃除や劣化具合の確認が必要となります。これらの作業を誰が行うのか、明確にルールを決めて社内へ周知することが大切です。

 気付いた人が植物の管理をするだろうという方法だと、せっかく導入したオフィス緑化の効果を最大限に生かしきれません。そのため、誰がどのように植物の管理を行っていくのか社内でルール作りを行ったり、場合によっては植物管理のプロへ管理を外部委託しましょう。業務の負担にならない範囲でオフィス緑化を維持することが大切です。

オフィス緑化の事例

オフィス

 

 オフィス緑化は、企業が従業員の働き方や環境を整えるために重要な役割を担います。昨今、大企業を中心にオフィス緑化を進める取り組みが行われているため、実際の取り組み事例を紹介します。

▶テーブルごとに植物を設置する

 

 ミーティングスペースや食堂など、ひとつのテーブルごとに植物やフェイクグリーンを設置している企業があります。テーブルなど目に入りやすい場所に植物のグリーンがあることによりリラックス効果やリフレッシュ効果が生まれ、人々の心を和ませる効果が期待できます。リラックスやリフレッシュにより気分が明るくなり、会議での話し合いや食堂での会話も自然とはずむでしょう。

 オフィスが広く、生きた植物を管理するのが難しい場合はフェイクグリーンでも良いです。企業によっては、ミーティングスペースや応接スペースなどに人工芝を敷いて、まるで自然の中で仕事をしているかのようなリラックス空間を演出している場合もあります。

▶木目調の家具と植物を調和させる

 

 昨今では、木の温もりを感じやすい木目調のビジネス家具が増えています。木目調の家具には植物が調和しやすいため、オフィスデザインや空間演出に詳しくない初心者の方でも簡単にオフィス緑化を進められるためおすすめです。

 オフィスにはパソコンや複合機など、機械類がどうしても多くなってしまいます。家具や内装、植物などで自然の中にいるような雰囲気を醸し出すことができれば、従業員のリラックス効果に繋がり、生産効率の向上を期待できるでしょう。

まとめ

 オフィス緑化を進めることで、従業員がリラックスした環境で仕事ができ、ストレス緩和や社員同士のコミュニケーション活性化に繋がります。従業員の働く空間が改善されることで、仕事の生産性向上やひらめき力向上など、企業側にとっても良い影響を与えます。オフィスの環境を変えて従業員満足度を高めたい、明るく活気のあるオフィスにしたいと考えている企業の方には、ぜひオフィス緑化を行ってみることをおすすめします。

 ただし、オフィス緑化を成功させるためには、植物の選び方や配置などに気を付けなければいけません。オフィス緑化は、植物の種類や配置割合、メンテナンス面も含め総合的に考慮した上で実践しましょう。

 「さっぽろRオフィス」では、適度にグリーンを配置したリラックスしやすいオフィスを提供しています。札幌駅や大通駅周辺でオフィスを探されている方がいましたら、ぜひ一度「さっぽろRオフィス」までお問合せください。

 

 

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