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コワーキングの意味とメリット、シェアオフィスとの違いについて

投稿日|2023年12月27日

この記事では、コワーキングスペースのメリットや利用方法、シェアオフィスとの違いについて解説しています。

はじめに

コワーキング

 

 コワーキングスペースとは、多様な職種のビジネスマンが共有する作業環境であり、現代の働き方に革新をもたらしてくれる環境です。この記事では、コワーキングスペースの定義、そのメリット、そしてシェアオフィスとの違いを探求します。コスト削減、柔軟性、ネットワーキングの機会など、コワーキングスペースが提供する多くの利点に焦点を当てるとともに、それが従来のオフィス環境とどのように異なるかを詳しくご説明します。

 

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コワーキングスペースとは?

 コワーキングスペースは、異なる職業の人々が一つのオフィススペースに集まり、そのスペースを共有し作業を行う場所です。コワーキングスペースは、ただそのスペースを借りて作業を行うだけではなく、時には異業種との関わりをもったり共同で事業展開を行ったり、情報の交換ができるコミュニティ構築の点でも非常に役に立つスペースです。

 コワーキングスペースは、起業家、フリーランサー、リモートワーカーなど、さまざまな職種の方に適しており、柔軟で扱いやすい作業環境を提供してくれます。通常、自分で揃えないといけないインターネットや会議室、プリンターなどの必要なオフィス設備が揃っており、利用者はこれらを自由に利用することができます。

 このようにコワーキングスペースは、これから事業を展開していく方や、事業の拠点を増やしたい方などにとても需要のあるスペースです。

コワーキングスペースのメリット

 コワーキングスペースにはどのようなメリットがあるのでしょうか。いくつかをピックアップして詳しくみていきましょう。

▶①低コストで仕事場を確保

 

 コワーキングスペースは一般的な賃貸オフィスに比べて、オフィス費用を大幅に削減することができます。オフィス賃料、通信費、光熱費などの、通常かかってくる固定費が抑えられることは、特にこれから事業を展開していく方などにはとても重要です。さらに、コワーキングスペースでは、敷金などの初期投資が不要なため、資金を他の事業活動や広告などに充てることが可能となります。

▶②作業に集中できる空間の確保

 

 コワーキングスペースでは、カフェやファミリーレストランなどとは異なり、周りの目を気にせず仕事に集中できる環境が用意されています。長時間の滞在も可能であり、作業に適した環境であることが大きな特徴です。出張や営業先への外出時など、集中したい時の一時利用としても重宝されています。

▶③新たなビジネスチャンスを生み出す

 

 コワーキングスペースには、自分とは異業種の方や、異なるバックグラウンドを持つ事業主やフリーランスが集まっていることから、新しいビジネスチャンスや情報交換の機会が得られるチャンスを生み出す場としても活躍します。これにより、自身が展開する事業の新たなアイディアを見つけたり、他社と協力関係を築くことで事業の広域展開ができる可能性が広がります。

 

コワーキングスペース

▶④インフラ設備が整っている

 

 コワーキングスペースには、オフィス家具、高速インターネット、複合機などの、事業をするにあたり必要なオフィス設備がほとんど整っています。すぐに作業を開始することができることから、これから起業をする方にとっては特にメリットがあります。自身で設備を揃えるコストや手間が省け、広告やさらなる事業の拡大にコストを振り分けることができます。

▶⑤打合せ場所として利用可

 

 コワーキングスペースには、会議室や静かに話し合えるフリースペースが用意されていることが多いです。これにより、適切な環境での打ち合わせや会議が実施できます。
 通常、賃貸として作業をする事務所以外に会議室もついた物件を借りようとすると、月々の固定費もかなり上がってしまいます。また、そのような物件を見つけるのも労力と時間がかかります。コワーキングスペースであれば、打合せ場所を自身の利用したいタイミングで手軽かつ安価に利用することができます。

コワーキングスペースのデメリット

 コワーキングスペースにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。いくつかピックアップして詳しくみていきましょう。

▶①周囲の会話や雑音が気になる

 

 コワーキングスペースは開放的な構造であり、時には周囲の話し声や雑音が作業の妨げとなる場合が考えられます。話し声や雑音が気になり作業に集中しにくい場合、利用者によっては仕事の効率を低下させる要因になる可能性があります。

 この問題を解決するためには、個室ブースが設けられているコワーキングスペースを利用するか、ノイズキャンセリングヘッドホンなどを利用することが有効です。また、静かな環境を求める場合は、静かに集中できる場所や利用者の多様なニーズに合わせたレイアウトが整備されているコワーキングスペースを選ぶことが重要です。

 それでも周囲の雑音が気になる方の場合は、コワーキングスペースではなく、完全個室のオフィスを借りられるレンタルオフィスなどの利用がおすすめです。

 

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▶②個室ではないためセキュリティの心配がある

 

 コワーキングスペースは共有のオフィス空間であるため、個人の物品や情報の安全性に対する懸念があります。パソコンや資料の盗難リスク、電話での機密情報の漏洩など、セキュリティ対策が求められます。

 セキュリティを強化するためには、離席時にパソコンや資料を持ち歩く、社外秘情報に関する会話は控える、またはセキュリティ対策がしっかりとしている施設を選ぶことが推奨されます。

▶③席が空いていない場合もある

 

 コワーキングスペースはフリーアドレス形式が一般的であり、必ずしも自分の席が確保されているわけではありません。人気の高い時間帯には席が空いていないことがあり、作業スペースの確保が困難になる場合もあります。

 これを避けるためには、利用する時間帯を調整するか、予約が可能な施設を選ぶことが有効です。事前に施設の利用者数や席の確保しやすい時間帯を確認することも重要です。

コワーキングスペースとシェアオフィスの違いは?

 コワーキングスペースとシェアオフィスは、いずれも現代の働き方に対応したオフィス形態ですが、それぞれに異なる特徴があります。

 コワーキングスペースは、様々な職種や業種の人々が集まるオープンな空間であり、交流とコミュニティ形成に重点を置いています。このため、新しいアイディアやビジネスチャンスを求めるフリーランサーや起業家に適しています。しかし、オープンな環境のため、プライバシーの確保が難しく、周囲の雑音により作業に集中しにくいことがあります。

 一方でシェアオフィスは、複数の企業が共有するワーキングスペースであり、個々の業務に集中するための環境を提供します。これは、起業したばかりの企業や従業員数の少ないスタートアップ企業、集中してビジネスに取り組みたい方に適しています。シェアオフィスはプライバシーが確保されやすく、集中して業務に取り組むことが可能ですが、コワーキングスペースのようなネットワーキングの機会は期待できません。

 どちらのオフィスを選択すべきかどうかは、個々のビジネスのニーズや働き方によって異なります。コワーキングスペースは交流とコラボレーションを重視する方に、シェアオフィスはプライバシーと集中を求める方に適していると言えるでしょう。また、オフィスは必要なく住所のみを利用したいといった方の場合は、バーチャルオフィスがおすすめです。

コワーキングスペースの利用方法

 次に、実際にコワーキングスペースを利用する場合の方法を見ていきましょう。

▶会員制の場合(月額制)

 

 会員制(月額制)プランでのコワーキングスペースの利用は、定期的なオフィススペースとして利用するのに非常に効果的です。このプランでは、毎月一定の料金を支払うことで、コワーキングスペース内の施設やサービスを利用できます。
 料金は、利用可能な設備やサービスの範囲、立地などによって異なります。多くの場合、高速インターネット、オフィス家具や設備機器、打合せスペースなどの基本的なオフィス設備の利用料が含まれます。

 また、一部のコワーキングスペースでは、追加料金で固定のデスクや個室を確保できるオプションも提供されています。これは、長期的なプロジェクトや、業務時に大量の資料などを利用するような職種の方に特に適しています。さらに、ネットワーキングイベントやワークショップのような追加サービスも、コミュニティの一員としての感覚や新しいビジネスの機会を提供します。

▶ドロップインの場合(一時利用)

 

 ドロップインプランは、事前の会員登録なしで、その都度利用料金を支払いながらコワーキングスペースを利用できます。このプランは、1時間単位での利用が可能な施設が多く、仕事帰りに短時間だけ作業をしたい場合や、休日のみ利用したい方に最適です。また、頻繁に出張やワーケーションを行う方や、月額契約をする前に施設を試したい方にも適しています。

 ドロップインプランは、自由に席を選んで利用できるため、毎回異なる席や環境で作業したい方にも適しています。また、散発的な利用の場合は、費用を抑えることができるのがメリットです。ただし、月額制プランに比べて利用できるサービスや設備が限られている場合があります。また、すべてのコワーキングスペースがドロップイン利用を受け入れているわけではないため、利用前に確認することが重要です。

コワーキングと他の働き方の違い

 それでは、コワーキングの働き方と他の働き方ではどのような違いがあるのでしょうか。いくつかピックアップして内容を詳しくご説明していきます。

▶コワーキングとノマドワークの違い

 

 コワーキングは、コワーキングスペースという作業場所を共有しながら独立した仕事をする働き方を指します。コワーキングスペースを通して様々な業種や背景を持つ人々と交流を行いコミュニケーションを取ることで、新しい人脈の形成やスキルアップ、新たなノウハウ取得が期待できる働き方です。

 一方、ノマドワークは特定のオフィスに縛られずに働く人々で、カフェや自宅、公園など様々な場所で作業を行います。ノマドワークは場所に制約されずに働くことができるため、コワーキングより自由度が高いのが特徴です。

▶コワーキングとテレワークの違い

 

 テレワークは、インターネットなどの通信技術を活用して、場所や時間を選ばずに働くことを指します。テレワークには、自宅やカフェ、移動中など様々な場所での作業が含まれていますが、現代では主に自宅で働くことを指します。テレワークは、家事育児や介護などのプライベート時間との両立がしやすい点が特徴です。ただし、プライベートと仕事の時間的な区別がしづらく、ワークライフバランスを崩しやすいというデメリットもあります。

 一方で、コワーキングスペースは、低コストで利用できる上に仕事とプライベートの区別や時間管理がしやすいという利点があります。また、コワーキングは自宅ではなく特定の共有スペースを利用して働くスタイルで周りに同じ目的で集まった人々がいるため、職場のような緊張感を持って仕事をすることができます。

コワーキングスペースはこんな方におすすめ!

 コワーキングスペースはどのようなものか、また、メリットやデメリットなど詳細な内容を解説してきました。それでは、コワーキングスペースはどのような方が利用するのに適しているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

▶①シェアオフィスよりコストを抑えたい方

 

 コワーキングスペースは、特にコストを意識する個人事業主やスタートアップにとって、経済的な選択肢として最適です。一般的な賃貸オフィス、シェアオフィスやレンタルオフィスと比較して、コワーキングスペースは、オフィス賃料、光熱費、インターネット接続費などの運営コストを大幅に削減できます。

 例えば、一般的なオフィススペースを借りる場合、オフィス賃料の他に、家具やオフィス機器の初期投資、維持費が必要ですが、コワーキングスペースではこれらの設備が提供されています。これにより、特に資金が限られている初期段階のビジネスにとって、コスト削減の観点から非常に魅力的な選択肢となります。

 さらに、コワーキングスペースは多様なプランを提供しており、利用者のニーズに合わせて最適なプランを選択できます。例えば、定期的にオフィススペースを利用する必要がない場合、時間制やドロップインプランを利用することで、更なるコスト削減が可能です。

▶②異業種交流がしたい方

 

 コワーキングスペースは、異なる業種や背景を持つ専門家が集まる環境であり、多様な知識や経験を持つ人々との交流が行えるとてもメリットのある環境です。例えば、自分の事業を広域に展開させてくれそうなIT関連のプロや、事業のサポートをしてくれそうな法律系の専門家と出会うことで、共同プロジェクトを立ち上げたり、相互にビジネスを助け合ったりする機会が生まれます。

 また、多くのコワーキングスペースでは定期的にネットワーキングイベントやワークショップが開催され、これらのイベントは新たなビジネスのアイディアを生み出したり、将来のビジネスパートナーやクライアントとの出会いを提供します。このように、コワーキングスペースは多様な専門家との交流の場を提供し、ビジネスの成長や発展に寄与する可能性を秘めています。

▶③起業や独立の準備をしている方

 

 コワーキングスペースは、起業や独立を目指している個人にとっても理想的な環境を提供しています。低コストで利用可能な便利で使い勝手のいいオフィス環境は、新しいビジネスの立ち上げに伴う初期コストを大幅に削減できます。

 また、ビジネスネットワークの構築にも非常に有効です。コワーキングスペースには、様々な業種の経験豊富なプロフェッショナルや他の起業家が集まっており、彼らからのフィードバックやアドバイスは新事業の発展に役立つ貴重な情報源となります。

 さらに、コワーキングスペースの多くはビジネスアドレスの登記や郵便物の受け取りといったサービスも提供しており、起業の初期段階で必要とされる基本的なオフィス機能をカバーしています。これらの機能は、特に資金やリソースが限られている初期段階の起業家にとって、ビジネスのプロフェッショナルな外観を構築するのに役立ちます。

▶④打合せなどで移動が多い方

 

出張

 

 コワーキングスペースは、頻繁に移動するビジネスを展開している事業主の方にとっても非常に有用です。都市部を中心に多く存在するコワーキングスペースは、出張やビジネスミーティングの際に便利な、一時的なオフィスとして機能します。例えば、商談のために他の都市に短期間滞在する際、コワーキングスペースはこれ以上準備する物は必要ない、しっかりセットされた会議室や個室を提供し、クライアントとの打ち合わせに最適な環境を提供します。
 さらに、一部のコワーキングスペースでは、全国や世界規模で利用できるメンバーシッププランを提供しており、これにより異なる地域や国での仕事に対応する際の柔軟性が高まります。

 また、コワーキングスペースは高速Wi-Fi、プリンター、スキャナーなどのビジネスに必要な設備を完備しており、移動中でも効率的に仕事を進めることができます。これにより、外出先や移動中でも、オフィスにいるかのような作業環境を享受することが可能になります。このように、コワーキングスペースは、移動が多いビジネスパーソンにとって、効率と柔軟性を両立させる理想的な働き場所となっています。

まとめ

 コワーキングスペースは、コスト効率、柔軟性、異業種との交流の機会や新たなビジネスを生む出会いを提供し、現代の多様な働き方に対応しています。オフィスレンタルの新しい形態として、起業家やリモートワーカーに特に人気があることがこの記事でご理解いただけたかと思います。
 手がける事業のニーズや仕事スタイルに合わせた適切な働き方として、コワーキングスペースを利用する選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 また、「さっぽろRオフィス」では、好立地な完全個室を利用できるレンタルオフィスの提供を行っています。コワーキングスペースではセキュリティ面が心配という方や、作業に集中できる完全個室が必要な方は、ぜひ一度「さっぽろRオフィス」へお問い合わせください。

 

 

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