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さっぽろテレビ塔の歴史

投稿日|2022年12月19日

北海道の人気観光スポットである「さっぽろテレビ塔」。札幌市民でも意外と知らない歴史を紹介します。


【目次】

 1. さっぽろテレビ塔について
 2. なぜ大通公園に建築?
 3. さっぽろテレビ塔は「四男」
 4. 開業当時は銀色だった
 5. 非公式キャラクター
 6. 現在の役割
 7. 終わりに
 
 
 
 
 

1.さっぽろテレビ塔について

 札幌市のランドマークとして知られる「さっぽろテレビ塔」。全長は147.2メートルで、北海道内で一番高いビルである「JRタワー」に次ぐ高さを誇ります。展望台の高さは地上から90.38m。テレビ塔の3階部分からエレベーターに乗り、約60秒かけて展望台へ到着します。「碁盤の目」の街として知られる札幌市の地形を一望できることから、道外・海外からの観光客に人気の観光スポットです。

 さっぽろテレビ塔は、札幌市内におけるテレビ放送開始を目的として建設されました。第二次世界大戦の終戦から10年程が経過した昭和31年に、塔体完成および開業をしました。開業当初は電波塔として利用されていましたが、実は開業からわずか12年ほどで電波塔としての役目を終えています。テレビ塔の開業から間もない昭和34年、北海道放送(HBC)が札幌西部にある「手稲山」にテレビ塔より優れたテレビ送信所を建設したためです。現在のテレビ塔には、FM各局の中継施設およびNHKの予備送信所しか残っていません。

〈現在のさっぽろテレビ塔〉

2.なぜ大通公園に建築?

 さっぽろテレビ塔は、札幌市大通西1丁目の大通公園内に建築されました。しかし、テレビ塔建築計画が立案された時点では、大通公園ではなく手稲山山頂への建築が考慮されていました。それではなぜ、手稲山山頂ではなく大通公園内に建築されることになったのでしょうか。
 この理由には、愛知県の「名古屋テレビ塔」が大きく関係しています。名古屋テレビ塔は、さっぽろテレビ塔が開業する3年前に「久屋大通(ひさやおおどおり)」に建築されました。
この「久屋大通」と「大通公園」を画像で見比べてみると…

〈名古屋の久屋大通〉

〈札幌の大通公園〉

 地形がとても類似していることが分かるでしょうか。緑豊かな久屋大通の周辺にはビルや商業施設が多く建ち並んでおり、札幌の大通公園と地形がそっくりなのです。名古屋テレビ塔は、観光タワーとしての役割も担うため、あえて都会のど真ん中に建築されました。また、名古屋テレビ塔・さっぽろテレビ塔はどちらも ”内藤 多仲(ないとう たちゅう)” という建築士が設計を行っています。内藤氏は名古屋と札幌にある大通の地形がそっくりであることに注目し、名古屋テレビ塔を模倣する形でさっぽろテレビ塔を大通公園内に建築しました。

3. さっぽろテレビ塔は「四男」

 前述した内藤氏は、「塔博士」とも謳われるほど技術力の高い建築士でした。内藤氏が1950年代から1960年代にかけて設計した塔は下記6つです。

① 名古屋テレビ塔
② 2代目通天閣
③ 別府タワー
④ さっぽろテレビ塔
⑤ 東京タワー
⑥ 博多ポートタワー (竣工順)

 上記6つの塔は、総称して「タワー六兄弟」と呼ばれています。竣工順に「長男、次男、三男、四男、五男、六男」と割り振られているため、さっぽろテレビ塔は「タワー六兄弟の四男」なのです。
  また、札幌市民であれば誰しもが一度は「さっぽろテレビ塔は 東京タワーに似ているなぁ」と感じたことがあるのではないでしょうか。内藤氏が設計した「タワー六兄弟の四男・五男」であることを知ると納得がいきます。

4. 開業当時は銀色だった

 さっぽろテレビ塔といえば、緑豊かな大通公園の中で引き立つ赤色(正式には ”クラウディレッド” )が特徴的です。しかし昭和31年の開業当時は、現在のような赤色要素は全くなく ”シルバーメタリック” という銀色でした。模倣した名古屋テレビ塔がこの色であったため、さっぽろテレビ塔も同色に塗られました。名古屋テレビ塔は現在でもなお、このシルバーメタリック色を使用し続けています。
 それではなぜ、さっぽろテレビ塔は赤色に塗り替えられたのでしょうか。これには雪国ならではの2つの理由があります。

 1つ目の理由は、石炭暖房による煤煙(ばいえん)汚れが目立つという点です。厳寒期に入ると街中で一斉に石炭暖房が焚かれるため、札幌の空は真っ黒な煤煙で覆われていました。煤煙は建物の外壁や公園の彫刻に大量に付着し、毎年春先に水で洗い流す作業が必要なほどの汚れでした。銀色であったテレビ塔は煤煙汚れが目立ちやすかったため、札幌市民から「テレビ塔が汚すぎるのでは」と苦情を寄せられることもありました。

 2つ目の理由は、銀色の塔体だと吹雪の日に目立たなくなるという点です。塔体と雪が同系色であるため、ホワイトアウトした場合にテレビ塔がほとんど見えない状態になることがありました。そのため航空関係者から「銀色では目立たなく危険であるため、吹雪でも目立ちやすい色にしてほしい」との声が上がりました。

 以上の理由により、開業から7年後の昭和38年に ”コッパーローズ” という薄朱色に塗り替えられました。それから4年後には、さらに赤色要素の濃い ”クラウディレッド” に塗り替えられ現在に至ります。

5. 非公式キャラクター

 さっぽろテレビ塔には、”非公式”キャラクターがいます。その名も「テレビ父さん」。テレビ塔をイメージした真っ赤なボディに緑の腹巻を巻き、のほほんとした雰囲気を持つキャラクターです。「さっぽろテレビ塔といえば、テレビ父さん」というイメージを持つ札幌市民も多いですが、実はテレビ塔運営会社には公認されていません。
 テレビ父さんは、テレビ塔館内で販売されるお土産用Tシャツのデザインとして平成14年に初登場しました。ゆるキャラ感満載の見た目をしているためか、初登場から瞬く間に大人気となりました。特に、テレビ塔見学に訪れた修学旅行生に大人気だったようです。公認はされていませんが、テレビ塔の公式ウェブサイトやパンフレットに堂々と掲載されており、まるで公式キャラクターのような扱いを受けています。

 そしてさらに、さっぽろテレビ塔には「タワッキー」という ”公式”キャラクターも存在していることをご存知でしょうか。テレビ塔をイメージした真っ赤なボディとギョロっとした大きな目が特徴的なキャラクターです。テレビ父さんより2ヶ月早くデビューしたタワッキーですが、テレビ父さんの人気ぶりに圧倒され、初登場から現在に至るまで目立った露出はほとんどありません。
 気になる方はぜひ、テレビ父さん・タワッキーを検索してみてください。

6. 現在の役割

 さっぽろテレビ塔は現在、季節行事に合わせた塔体のライトアップで札幌市民や観光客を楽しませています。毎年冬に大通公園で開催されるホワイトイルミネーションの際には、白を基調とした幻想的なライトアップが見られます。先日開催されたFIFAワールドカップ・カタール大会時には、日本代表の試合日程に合わせて「SAMURAI BLUE」カラーにライトアップされました。

 また、さっぽろテレビ塔内にはレンタルスペースがあり、会議や宴会などの用途で部屋をレンタルすることができます。このレンタルスペースはテレビ塔の2階部分(一般的なビルの5階相当)にあり、札幌の絶景を楽しみながら会議や宴会ができます。大小5つの部屋があり、全ての部屋を繋げると最大240名まで収容可能です。札幌の絶景を楽しめる上にアクセス抜群で来場者が道に迷う心配もないため、特別なイベントの開催場所におすすめです。

〈さっぽろテレビ塔とホワイトイルミネーション〉

7. 終わりに

 電波塔としての役割を終えた現在でもなお、北海道の人気スポットとして人々を魅了し続けているさっぽろテレビ塔。名古屋テレビ塔に倣って大通公園内に建築されたわけですが、もし手稲山山頂に建築していれば取り壊されて現代には存在していなかったかもしれません。
 大通公園は四季によって情景が全く異なるため、季節や時間帯を変えてテレビ塔を訪れてみるのがおすすめです。また、札幌市内では大規模な再開発事業が進められている最中であるため、再開発工事の様子をテレビ塔から眺めることもできます。大通公園を訪れた際にはぜひ、さっぽろテレビ塔からの景色を一望してみてください。

 

 

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