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補助金活用!レンタルオフィスで事業再構築補助金を活用するポイント

投稿日|2023年11月24日

この記事では、事業再構築補助金をレンタルオフィス事業で活用する場合のポイントについて解説しています。

はじめに

補助金申請

 

 新型コロナウイルスの影響を受けた事業者にとっての救済策として提供される事業再構築補助金。この事業再構築補助金は、レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペース事業の立ち上げの対象となるのでしょうか?この記事では、事業再構築補助金の活用法と潜在的な可能性について、詳細を掘り下げていきます。この記事を通じて、事業再構築補助金の基本的な理解から、レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペース事業への応用方法、さらには事業を成功に導くための戦略的アプローチを解説します。

事業再構築補助金とは?

 そもそも事業再構築補助金とはどのような内容なのかをご説明していきます。

▶事業再構築補助金の特徴

 

 事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業や小規模事業者を支援する日本政府の補助金制度です。 この制度は、事業の多角化、新規事業の立ち上げ、既存事業の再構築を目的としており、最大1.5億円までの補助を受けることが可能です。(令和5年現在) この補助金は、新しい市場への進出や既存市場での競争力強化を目指す事業者にとって、重要な資金源となります。 補助金の主な特徴は、事業計画の具体性と実現可能性を重視することです。 申請者は、市場分析や競合分析、財務計画などを含む詳細な事業計画を提出する必要があります。これにより、補助金は効果的に活用され、事業者の持続的な成長に寄与することが期待されています。 また、事業再構築補助金は、地域経済の活性化や社会的な課題の解決にも貢献することを目指しています。 地域特有の資源を活用した新規事業の立ち上げや、地域社会に貢献するサービスの提供など、地域経済の再活性化につながる事業計画も支援の対象となります。

▶事業再構築補助金の対象となる経費

 

 事業再構築補助金は、新規事業立ち上げや既存事業の多角化に必要な様々な経費をサポートします。 この補助金の対象となる主要な経費には、以下のようなものが含まれます。

①建築費
 新しい事業施設の建設や既存施設の改修に関わる費用。
②設備投資費
 特定の事業運営に必要な機器やソフトウェアの購入費。
③広告宣伝費
 新事業やサービスのマーケティング活動、広告キャンペーン、プロモーション資料の制作費用。
④人材育成費
 従業員のスキルアップや新しい技術習得に関わるトレーニング費用。
⑤研究開発費
 新製品やサービスの開発に必要な研究活動にかかる費用。

 これらの経費は、事業の新たな展開や市場での競争力強化に直接貢献する要素となります。 補助金を活用することで、事業者は財務的な負担を軽減し、事業の成長と発展を加速させることが可能になります。 重要なのは、補助金の利用が事業計画の具体性と実現可能性に基づいていることで、これにより効果的な事業運営と持続的な成長が期待されます。

事業再構築補助金はレンタルオフィス事業の立ち上げにも利用できる?

助成金、補助金

 

 事業再構築補助金はレンタルオフィス事業の立ち上げでも利用できるのでしょうか?ご説明していきます。

▶レンタルオフィス業でも事業再構築補助金を利用可能

 

 レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペース事業は、事業再構築補助金の対象となる可能性が高く、実はおすすめの1つの事業でもあります。 特に、新しいオフィススペースの設計や建築に関わる費用が補助の対象になります。これには、オフィスのレイアウト設計、家具や設備の購入、高速インターネット環境の構築などが含まれます。 これらの費用は、特に新規事業を立ち上げる際に重要な初期投資となり、補助金を活用することで、これらのコストを大幅に削減することが可能です。

▶ポイントは金額の大きい「建築費」を有効活用すること

 

 建築費は、新規事業立ち上げにおける最も大きな費用の一つであり、これを補助金でカバーすることは、初期投資の大幅な削減と事業成功率の向上に直結します。 特に、レンタルオフィス事業のように物理的なスペースの改装や設備のアップグレードが必要な場合、建築費は膨大になる可能性があります。 このような費用を補助金で賄うことができれば、事業者は立ち上げ期間中の財務的な負担を大きく軽減し、その節約された資金を他の重要な領域、特にマーケティング活動や事業拡大のための資源に再投資することが可能になります。

 さらに、建築費の補助を活用することで、事業者はより高品質かつ機能的なオフィススペースを提供することができます。 これは、顧客の満足度を高め、事業のブランドイメージを向上させる効果があります。 また、環境に配慮した設計やエネルギー効率の高い設備の導入など、持続可能な事業運営にも寄与します。 このように、建築費の補助を戦略的に活用することは、事業の短期的な財務負担軽減だけでなく、長期的な事業の成長とブランド価値の向上にも大きく貢献するでしょう。

事業再構築補助金の活用にレンタルオフィス事業がおすすめである理由

 次に、なぜ今回の補助金活用にレンタルオフィス事業がおすすめなのか?詳しい理由をご説明していきます。

▶建築費の金額が大きいため補助額も大きい

 

 レンタルオフィス事業では、建築費が大きな割合を占めるため、補助金の恩恵を受けやすい点があります。 これにより、事業のスケールアップが容易になります。 特に、都市部やビジネス地区におけるオフィススペースの設計や改装には高額な費用がかかるため、補助金を活用することで、これらのコストを大幅に削減し、事業の競争力を高めることができます。

▶市場規模が拡大しており、なおかつ事業運営しやすい

 

 レンタルオフィス市場は成長を続けており、特に新しい働き方のトレンドにより需要が増加しています。テレワークやサテライトオフィスの普及、レンタルオフィスを活用したワーケーションの普及など、フレキシブルな働き方の需要が高まる中、レンタルオフィスは多様なニーズに応えることができるビジネスモデルです。 また、事業運営に関しても、他の業種に比べて比較的容易であるという利点があります。オフィススペースの提供だけでなく、追加サービスとして会議室の貸出やバーチャルオフィスサービスの提供など、多角的なビジネス展開が可能です。

事業再構築補助金を利用したオフィス業の採択事例

 

 事業再構築補助金を活用して成功を収めたレンタルオフィス事業の具体的な事例をみていきましょう。 例えば、東京都内で展開されたあるレンタルオフィス事業は、事業再構築補助金を活用して、革新的なオフィススペースを設計・開発しました。 この事業者は、補助金を用いて、最先端のITインフラストラクチャーを備えたモダンなオフィス環境を構築し、特にテクノロジー系スタートアップやクリエイティブ産業の企業をターゲットにしました。 高速インターネット接続、最新の会議室技術、そして柔軟に変更可能なオフィスレイアウトを提供し、これによりクライアント企業が効率的かつ快適に業務を遂行できる環境を実現しました。
 この事業の成功の鍵は、市場のニーズを正確に把握し、それに応える形でオフィス環境を設計したことにあります。 また、補助金を活用することで、初期投資の負担を軽減し、事業の立ち上げを加速させることができました。 さらに、事例では補助金を活用して、環境に配慮した持続可能なオフィスデザインを取り入れ、社会的責任を果たすと同時に、エコ意識の高い企業からの支持を得ることに成功しました。

 このように、事業再構築補助金は、レンタルオフィス事業においても、新たなビジネスチャンスを創出し、事業の成長と発展を促進するための強力なツールとなるのです。

事業再構築補助金を利用する場合の注意点

 次に、補助金を利用する場合の注意点を確認しましょう。補助金が使えると思っていたら実は使えなかった!ということが無いよう、しっかりと理解しておきましょう。

▶建物取得費用は補助の対象外

 

 建物の購入費用は補助金の対象にならないため、この点には注意が必要です。賃貸物件の改装費用などは対象になる可能性があります。したがって、レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペース事業を立ち上げる際には、賃貸物件を選択し、その改装や設備投資に補助金を活用することが望ましいです。

▶汎用性の高いものは補助の対象外(パソコンやタブレット等)

 

 一般的なオフィス機器や消耗品は補助の対象外です。したがって、これらの費用は自己負担となります。 これは、補助金が主に事業の新規性や革新性に焦点を当てているためで、一般的なオフィス用品はこれらの基準に当てはまらないと見なされるためです。 しかし、特殊な設備や特定の業務に必要な高度な機器に関しては、補助の対象となる可能性があります。

今後、事業再構築補助金は停止する可能性もある?

 事業再構築補助金は、特定の期間や予算枠内で提供されるものであり、政府の政策変更や予算の制約により、将来的には終了する可能性があります。 この補助金は、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者を支援するための一時的な措置として設計されているため、経済状況の改善や政策の変更に伴い、プログラムが変更または終了することが予想されます。 事業者にとっては、この補助金を活用するためには、政府の発表や関連する情報を常に注視し、適切なタイミングで申請することが重要です。特に、補助金の申請には準備期間が必要であり、事業計画の策定、必要書類の準備、申請手続きなどに時間がかかるため、早めの行動が推奨されます。

まとめ

 事業再構築補助金の特徴、対象となる経費、レンタルオフィス事業の立ち上げにおける利点、採択事例、注意点、そして今後の補助金の可能性について詳細に説明しました。 この情報を活用することで、補助金の申請から事業の成功に至るまでの道のりをより明確に理解し、適切な戦略を立てることができるでしょう。 今回学んだことが活かされ、皆さんの事業の手助けとなれれば幸いです。

 札幌でレンタルオフィスをお探しの方は、ぜひ「さっぽろRオフィス」へお問合せください。

 

 

 

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