2019年12月時点における札幌の主要オフィスビルの平均空室率は1.91％、前月より0.16％下げました。
12月は郊外からの移転に伴う大型成約のほか、分室の開設や新規進出などによる成約が見られました。
解約の動きが小規模に止まったこともあり、札幌ビジネス地区全体の空室面積がこの1カ月間で約800坪減少しました。
札幌の主要オフィスビルの平均空室率は3カ月連続で低下し、月次統計を開始して以来、最低水準の1％台となりました。

地区別の平均空室率は次のとおりです。

駅前通・大通公園地区は1.75％、前月より0.07％下げました。
コールセンターの分室の開設に伴う成約によるものです。

駅前東西地区は1.87％、前月より0.43％下げました。
郊外や他地区からの移転に伴う大型成約が見られました。

南1条以南地区は1.81％、前月より0.15％下げました。
ビジネス地区外からの拡張移転などの小規模な成約によるものです。

創成川東・西11丁目近辺地区は2.68％、前月より0.17％上げました。
他地区への移転や館内縮小などの解約の影響で上昇しました。

北口地区は1.51％、前月より0.14％下げました。
分室の開設や新規進出に伴う成約が見られました。

札幌のオフィス平均賃料は9,144円で、前年同月比より387円上げました。
平均賃料は2017年10月以降、27カ月連続で上昇しました。
平均賃料の上げ幅は、2018年に比べて拡大しました。