国土交通省が発表した2024年1月1日時点の公示地価によると、全国で地価が前年比2.3%上昇し、33年ぶりの高水準を記録した。
北海道内では平均4.6%上昇し、8年連続の上昇を達成。
特に札幌近郊の地価上昇が目立ち、ラピダスの進出や帯広市の人口集積がその原動力となっている。
住宅地上昇率では、富良野市北の峰町が全国1位を記録するなど、北海道の地価上昇は著しい。
一方で石狩管内では建築費高騰の影響で伸び率が昨年より鈍化、地域によって地価の動きに差があることが浮き彫りになった。
全国では住宅地と商業地がそれぞれ2.0%、3.1%上昇。
東京、大阪、名古屋の3大都市圏は3.5%上昇し、札幌、仙台、広島、福岡の4市は7.7%上昇と高い伸びを見せた。
地価最高地点は住宅地で東京都港区赤坂が535万円/平方メートル、商業地では東京都中央区銀座が5570万円/平方メートルとなった。
北海道の地価上昇が特に注目される中、全国的な地価上昇が経済活動や地域開発に与える影響は今後も注視される。