JR北海道は11日、札幌駅南口に整備する再開発ビル(札幌市中央区北5西1、西2 旧エスタ周辺)の規模を縮小する方針を固めた。
2030年度末までとしていた全面開業時期の延期も検討する。
資材高騰などで、工事費が1千億円以上増えて3千億円台半ばになる見通しとなったため、計画の見直しで圧縮を図る。本年度中に新たな計画を決定する。
再開発ビルはJRや札幌市などでつくる再開発組合が整備する。
当初計画では地上43階、地下4階、高さ約245メートル。
実現すれば、隣接するJRタワー(約173メートル)を抜き道内で最も高いビルとなる。
延べ床面積は約38万6700平方メートルで、高級ホテルや商業施設が入る想定だった。
だが規模縮小は避けられない情勢だ。関係者によると、高さを約200メートルまで下げ、床面積も1割ほど減らす案が出ている。
今後の状況によっては、さらに縮小を迫られる恐れもある。
資材や人件費の高騰が落ち着くのを待つため、全面開業時期を31年度以降に遅らせることも視野に、費用圧縮に努めるという。
バスターミナル「バスタ」が入るスペースは予定通り29年度に開業することを優先し、2段階で開業する可能性もある。
(写真は2023年3月22日撮影)
引用記事 2024年10月12日 北海道新聞