築年数の古い住宅は買取不可となる割合の方が高く、タダでも買い手が使いない状態に陥っているのが現状です。総務所の統計では、全国には846万もの空き家があり、4割は賃貸や売却にも出されず、放置されている物件があるそうです。
買い手が付かず、タダで譲渡したい住宅は「ゼロ物件」と呼ばれ、通常の不動産取引とは異なる形で譲渡先が募集されるようになっています。
不動産業者は仲介手数料が収入源のため、売買価値が低い物件は扱っても得をしないうえに、物件の不具合に対して瑕疵担保責任を負う法的義務があります。物件を有償販売ではなく「無償販売」することで、売り主の責任を回避しながら取引をするという計画のようです。
空き家を無償譲渡したい家主と欲しい人をマッチングさせる「みんなの0円物件」というものがあります。アプリの利用者は、物件の掲載料や取引成立時の仲介手数料が発生せず無償で不動産取引を行うことができ、地域の自治体や金融機関とも連携して空き家の問題に取り組んでいるそうです。
0円の物件から価値を再生できる活用方法が思いつくと、良いビジネスにつながるのではないでしょうか。