観葉植物がもたらす心理的・視覚的効果とは
オフィスに観葉植物を置く人も増えており、よく見かけるのではないでしょうか。それは、観葉植物がもたらす心理的・視覚的な効果が期待できるためです。観葉植物を置くことで、具体的にどのような効果が期待できるのか、詳しく見ていきましょう。
▶緑が与える癒しと安心感
オフィスに観葉植物の緑があるだけで、癒し効果を高め安心感をもたらしてくれると言われています。緑にはヒーリング効果が期待でき、人の精神を落ち着かせてくれます。これは、脳波のα波による影響になり、ヨガや瞑想をしている時などゆっくり落ち着いている時に発生するものです。
緑を見ることでα波が増加することが、実験結果からも分かっています。α波は、血圧を下げ筋肉の緊張を解してくれると言われています。
また、観葉植物を見かけると、無意識に深呼吸するとも言われており、リラックス効果を高めて心理的な安心にも繋がります。仕事で疲れている時に緑を見るだけで、気持ちが落ち着くのを実感している人もいるのではないでしょうか。
他にも、観葉植物が酸素を作り出すことで脳の活動を活性化してくれるとも言われています。脳は、多くの酸素が必要になりますが酸素が不足すると記憶力が低下したり仕事の生産性が下がると言われています。頭が働かず、仕事が思うように進まない経験をしたことがあると思います。仕事のパフォーマンスを高めるためにも、観葉植物による酸素が必要です。
▶ストレス軽減・集中力アップの効果
観葉植物は、ストレス軽減効果はもちろん、集中力を高めてくれると言われています。集中力を高めるためには適度な休息や気分転換が欠かせません。観葉植物をオフィスのデスク周辺に置いておくと、瞬間的に目を向けただけでも集中力を高めてくれると言われています。
パソコン作業が増えている今、目の疲れを感じることも少なくありません。緑を見て、目の疲労感を緩和させる効果も期待できます。
業務の生産性を高めるためにも、観葉植物が役立っていることがわかると思います。
また、植物が発するフィトンチッドと言う香りは、雑菌や他の植物から守る役割を持っています。人間にとっても、効果的な香りとして知られています。交感神経の興奮を抑え、自律神経を整えてくれます。フィトンチッドは、ストレスホルモンを減少させる効果が期待できます。
仕事中にストレスを感じている時にも、視覚に入る位置に置くだけで、観葉植物の効果が期待できるのがわかると思います。
▶空間に奥行きと清潔感をプラス
オフィスに観葉植物を置くことで、視覚的なアクセントになり空間に奥行きがあるように見せてくれます。例えばオフィスに大きな窓があるときは、3つの点を結ぶように観葉植物を置くようにします。オフィスの角隅と、中央に観葉植物を置くことで部屋に立体感が生まれます。部屋のあちこちに観葉植物を置いてしまうと、散らかった印象に見えてしまうため、三角形を意識することが大切です。
また、観葉植物を同じ部屋に置くときは、大きな観葉植物と小さな観葉植物を合わせることで立体感が生まれます。スツールを使った置き方など工夫次第でオフィスを広く見せてくれます。
また、観葉植物は空気中のホコリや二酸化炭素を吸収しつつ、湿度を調整してくれる効果が期待できます。空気を清潔に保つのはもちろん、エアコンで空気が乾燥しがちなオフィスを快適にしてくれます。
他にも、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収したり分解してくれることでも知られています。すべての観葉植物が対象ではないものの、アロエやアイビー、ドラセナ、ポトスなどの観葉植物には空気を清浄化すると考えられています。
サンスベリアは、エコプラントとも呼ばれており、高い清浄化が期待できると言われています。ちなみに観葉植物は、葉の部分だけでなく、根や土壌にも有害物質を除去する効果が期待できると言われています。
第一印象をアップさせる植物の選び方と配置ポイント
オフィスの第一印象をアップさせるためには、どのような植物を選ぶのかも重要です。観葉植物にもたくさんの種類があり、それぞれに見え方も変わってきます。オフィスの雰囲気によっても、相性が変わってきます。
また、観葉植物をどこに置くのか、配置にもこだわるのがポイントです。具体的に意識するべきポイントについて見ていきましょう。
▶来客対応エリアに向く植物とは?
オフィスに観葉植物を置くと、外部の来客時にも好印象を与えることができます。オフィスに彩りを与えてくれますし、洗練された空間を演出します。
来客対応エリアが大きなエントランスの場合は、規模に合わせた大きな観葉植物を置くとバランスが良くなります。大きな観葉植物は存在感もあるため、強いインパクトを与えることもできます。また、洗練されたおしゃれなオフィスをアピールできます。
企業のイメージやロゴとの相性も含めて、観葉植物を選ぶようにしましょう。柔らかいイメージのビジネスでは、丸みを帯びた観葉植物を選ぶことで、柔らかいイメージを印象づけることもできます。
他にも、オフィスに緑を取り入れることで、オフィス環境を整えるという意識をアピールすることにも繋がります。働き方が多様化している今、メンタルケアにも尽力している企業であることを伝えられるようになります。今後、社員への企業活動が重要視されるようになるからこそ、重要な取り組みと言えるでしょう。
来客エリアには、風水を意識して選ぶ場合もあります。植物は、自らも気を放つと言われており、葉の向きや形で気の流れを変えると言われています。そのため、パキラのように金運アップ効果が期待できる観葉植物を置くのもおすすめです。
業務の繁栄を祈願するために、来客対応エリアに設置するオフィスもあります。運を味方につけることも、ビジネスにとって必要ですし、雰囲気を変えてくれます。
▶執務スペースでは圧迫感を避ける工夫を
業務を行う執務スペースは小ぶりな観葉植物にして、圧迫感を与えないような工夫をするようにしてください。大きな観葉植物はスペースをとってしまい、圧迫感が出てしまうため、執務スペース向きとは言えません。執務スペースのそれぞれのパーソナルスペースに緑を置くことで、仕事中のリラックス効果も期待できます。
緑を置く環境による実験では、一般的に10%から15%の緑視率が最も効果的だと言われています。ストレスを軽減するためにも、緑が少なすぎても多すぎても効果的とは言えません。
デスク周りに十分なスペースを確保できないときは、壁や天井に観葉植物をかけるようにして視線を上に持ってくるのをおすすめします。空間を広々と見せてくれますし、開放感を生み出します。空間の広さに適した観葉植物を選ぶことが大切です。他にも会議室のデスクの上や、キャビネットの上など視界に入るポイントに置くようにしましょう。
▶室内環境に合った植物の選定ポイント
観葉植物を選ぶときは、室内環境に対して適切かどうかをも含め選定することが大切です。例えば、直射日光が当たる場所なのか、日陰なのかによっても観葉植物選びが変わってきます。適度に日光にあたる場所に置く必要があるため、カーテンで調整できる場所に置くのもおすすめです。
初心者の場合、耐候性のある観葉植物を選ぶことで、扉の開け閉めによる温度差でも枯れてしまう心配がなくなります。観葉植物は、熱帯地方にルーツを持っているものが多いため、夏の暑さには強いものの、冬の寒さには弱いものが多いのです。
例えば、観葉植物のなかでも、幸福の木として人気のガジュマルは、室内でも育てられますが適度な直射日光がないと、葉の色が黄色くなってしまうこともあります。室内環境や管理も含め、観葉植物を選定することも、長持ちさせるためのポイントです。
おすすめの観葉植物とNG例
観葉植物にも種類があるからこそ、何を選んだらいいか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。オフィス空間を整えてくれる観葉植物も、適切な管理ができていないと、枯れた状態になり、印象を悪くしてしまうことも考えられます。観葉植物によっても、メンテナンスの方法も変わってきます。
比較的育てやすいのは、パキラやサンスベリア・ゼラニカ、フランスゴムの木、シマネトリコ、エバーフレッシュなどの観葉植物です。どの観葉植物にするべきか迷ったときは、育てやすさとデザインからオフィスにあったものを選びましょう。
おすすめの観葉植物は、育てやすいと思えるものです。そのためにもオフィス環境に合わせた観葉植物選びが欠かせません。観葉植物選びで気をつけたい、NG例について見ていきましょう。合わせて注意点も説明していきますので、参考にしてください。
▶管理が難しい・虫がつきやすい植物には注意
観葉植物のなかでも、注意するべきコツがあります。例えば観葉植物でも管理が難しいものの特徴として、温度管理が必要な植物です。一般的な観葉植物は、7度前後の温度に耐えられますが、寒さに弱い観葉植物の場合、10度以下の状態では枯れてしまうことがあります。
一定以上の湿度を好む観葉植物もあり、乾燥した環境が苦手な観葉植物もあります。その場合、湿度を保つようにしないと、観葉植物が枯れてしまい育たなくなってしまいます。
水のやりすぎで根腐れしやすい観葉植物もあります。1日に何回水を与えるなど回数が決まっているものもあります。きりふきのようなもので観葉植物に水を与えるなどの工夫もしておきましょう。
ちょっとした環境の変化で枯れてしまうような観葉植物もあり、日当たり一つ変わるだけでも、弱ってしまう観葉植物もあります。また、観葉植物によっては小さな小蠅が発生してしまい対処が必要なものもあります。
どんなに立派な観葉植物であっても、虫がついている状態では印象が悪くなります。特に来客をお迎えするエントランスは会社の顔としての役割もありますし、オフィスでは小蝿が飛んでいては仕事の生産性を下げてしまいます。
特に観葉植物を置くのが初めての場合、適切な管理が難しいため管理の難しいものや、虫がつきやすい植物は選ばないようにしましょう。また、自社で管理が難しいときは、外注する方法もあります。
▶フェイクグリーンを活用する選択肢も
観葉植物のメンテナンスが難しいときは、フェイクグリーンを活用する選択肢もあります。
せっかく導入した緑が枯れてしまえば、視覚的価値を大幅に下げることになってしまいます。また、虫が沸いてしまうなど、管理面の難しさを感じることもあるのではないでしょうか。そんな人にとっても、フェイクグリーンは使いやすくなります。
フェイクグリーンは、日照が少なく換気も不足しがちな場所でも使えます。管理コストも少なく、忙しいオフィスでも取り入れやすいのが、フェイクグリーンの魅力です。フェイクグリーンにも種類があるため、好みの葉の種類や色を選択することも可能です。
ただし、フェイクグリーン単体で使ってしまうと、本物の植物との違いも出てしまうので、ミックスにつけるなどの工夫も必要です。フェイクグリーンにも種類があるため、幹の部分に本物の木を使っているものや、葉の色がグラデーションになっているものなど、よりリアルに見えるものを選びましょう。また、人の出入りが少ない場所にフェイクグリーンを取り入れるのもおすすめです。
また、防火性にも優れたフェイクグリーンを選ぶことで高い安全性も期待できるようになります。防炎化により燃え広がりにくくなるため、火災の抑制にも効果を発揮します。初期消火や避難などの機会や余裕をもたらすことになります。機能性も重視しつつ、フェイクグリーンを選ぶようにしましょう。
まとめ
オフィスに観葉植物を置くことで、癒しや安心感を与えてくれるのはもちろん、ストレスを軽減したり仕事の集中力を高める効果も期待できます。オフィスの雰囲気によって、仕事のモチベーションが変わると言っても過言ではありません。
とはいえ、オフィスの雰囲気や観葉植物を設置する場所に最適な観葉植物を選ばないと、すぐに枯れてしまったり、印象が悪くなってしまうこともあります。管理のしやすさも考えると、フェイクグリーンを取り入れる場所があってもいいと思います。
緑を適切に取り入れつつ、おしゃれな雰囲気に仕上げていきましょう。また、場所に合わせて観葉植物やフェイクグリーンを選ぶようにしましょう。
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