2015/03/25
大塚家具のお家騒動
2015-03-25
創業者で会長の大塚勝久氏と、長女で社長の大塚久美子氏が経営路線などを巡り、互いの解任案を出す骨肉の争いを演じている。
会長の考えは「来店客一人一人に住所などの記入を求め、従業員が店内を案内して商品を説明する手法」。
社長の考えは「高級家具だけを売るのではない、気軽に立ち寄ってもらえる店舗づくり」。
社長の考えは「高級家具だけを売るのではない、気軽に立ち寄ってもらえる店舗づくり」。
現在、双方が独自の取締役選任に向け株主に対し、委任状争奪戦という多数派工作を繰り広げている。
父から事業を引き継いだ娘が老舗を復活させる事例の共通点は、父からの全権委譲が前提となっている。
今回の騒動は、「対立前は理想的な娘」であったが、時代環境の変化によって、父の経営方針が娘の考えと合わなくなり対立を招いた。
同族企業でもめる原因の多くは、「企業がどうあるべきで何を目指すのかといった理念や価値観が、後継者に伝わっているか」です。
これをなくして、新しい経営ビジョンや戦略を打ち出しても、先代との間に摩擦が生じるだけです。
同族企業でもめる原因の多くは、「企業がどうあるべきで何を目指すのかといった理念や価値観が、後継者に伝わっているか」です。
これをなくして、新しい経営ビジョンや戦略を打ち出しても、先代との間に摩擦が生じるだけです。
双方に原因があると思いますが、深い意味での経営理念の承継と確認、経営理念を理解した上での経営戦略立案承認を行っていれば報道されずに済んだのではないでしょうか。
ここには、言わなくてもわかってくれるという身内ゆえの甘えと、「創業者の庇護から離れる」という父へのライバル視という想いが交錯しているように感じます。
なお、父の社長時代には業績が悪化した経緯があり、娘の経営戦略には具体的戦略が見えない(マーケティング不足)。
どちらが経営権を握っても、消費者のニーズを的確にとらえた戦略を求められます。
さらに、今回の騒動でブランド価値が低下し、消費者・株主の信頼を回復させるには険しいものとなりそうです。
以上
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代表取締役 山崎晃裕
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